1. 輸入の定義
輸入(Importation of Goods) とは、EU域外からEU域内に物品を持ち込む取引を指します。輸入時には通常、その国の関税当局によってVATが課されます。課税地は商品の輸入が行われる加盟国であり、輸入者が納税義務を負います。 VATは関税・輸入手数料などを含む課税価額に基づいて算出されます。
輸入時に課されたVATは、輸入事業者が課税取引を行う場合には後日控除(input tax deduction)することが可能です。
2. VAT還付の条件
VAT還付は、事業者が支払った仕入VATが売上VATを上回る際に発生します。還付にはいくつかの条件があります:
• 請求されたVATが正当な課税対象であること
• インボイスに必要事項が記載されていること
• 事業活動に関連する支出であること
EU内事業者であれば通常申告により還付を受けられますが、EU域外事業者の場合も「第13指令(13th Directive)」に基づき、相互主義(reciprocity)を条件に還付申請が認められます。還付申請は電子ポータル経由で行われることが一般的です。
この制度は国際的な取引における税の中立性を確保するものであり、特に越境ECやロジスティクス事業者にとって重要なコンプライアンス要素になっています。