VATが課される対象は、一般的に以下の3種類の取引です。
• 加盟国内で行われる物品の販売・サービス提供
事業者が国内で対価を得て物品やサービスを提供する取引。
• EU域内取得(Intra-Community Acquisition)
他の加盟国から物品を購入し、自国に移動させる取引。
• 輸入(Importation)
EU域外から物品を輸入し、EU領域内に持ち込む取引。
これらの取引が「課税対象取引(taxable transaction)」と呼ばれます。事業者が課税取引を行う場合、通常VATを課し、課税標準に基づいて納付する義務が生じます。逆に、事業者が非課税取引を行う場合や、取引相手が他国の事業者である場合には「リバースチャージ」方式が適用されることもあります(この仕組みについては後章で解説します)。